【伊是名】1998年7月20日に就航し、17年間伊是名村民の大切なライフラインとして運航してきた村営船「ニューいぜな」が9月7日の1便運航をもって、定期運航に幕を下ろした。運航後、「さよならセレモニー」が仲田港で開かれ、前田政義村長はじめ多くの村民が港を埋め尽くした。

多くの村民らに見送られ、最後の運航に出る村営船「ニューいぜな」=7日、伊是名村仲田港

 18日まで伊平屋のフェリーが運航し、19日からは後継船「ニューいぜな尚円」が就航する。ニューいぜなは、フィンスタビライザー(横揺れ防止機能)を搭載した、離島では最速を誇るフェリー。村民をはじめ、観光客やビジネスマンらを気持ちよく運び、就航以来村の看板的存在となった。今年、新造船への交代が決まり、村民からは「もう少ししたらこの船ともお別れだね」「なんか寂しくなるね」などの声も聞かれ惜しまれていた。

 セレモニーで伊是名小学校・伊是名中学校の各代表は「長い間、私たちを安全に運んでくれてありがとう」とあいさつ。船員の伊礼正哲さんは「ずっと一緒にやってきた」と寂しそうな表情をみせた。

 出航時刻が近づき、船員らがニューいぜなに乗り込むと、船から村民へ色とりどりのテープが投げられた。それぞれテープをつかむと、まもなくしてニューいぜなが港を離れた。皆、大切な家族を見送るかのように大きく手を振り「だんじゅかりゆし」の曲を背にニューいぜなが見えなくなる最後まで見送っていた。(末吉雅枝通信員)