学校教育の課題が複雑化・多様化する中、高度な専門性と実践的な指導力を持つ教員を育成しようと、来年4月から琉球大学に「教職大学院」が設置される。文部科学省から正式に認可されたのを受け、大城肇学長が10日に会見し、「県全体のために貢献できる人材を育てたい」と意欲を示した。

教職大学院の設置について説明する大城肇学長(中央)=西原町・琉球大学

 教職大学院は、研究を主眼にしていた従来の大学院に対し、「理論と実践の融合」を掲げ、学校現場の教科教育や生徒指導、学級経営などに優れた教員を育成するのが目的。法科大学院などと同じ専門職大学院の一種で、今年8月時点で全国27大学(国立21校、私立6校)に設置されている。沖縄では琉大が初となる。

 琉大は、大学院の教育学研究科(修士課程)を改組し、修士課程の定員を一部振り分ける形で、「専門職学位課程高度教職実践専攻(教職大学院)」として開設する。

 修業年限は2年で、入学定員は14人。うち10人程度は小中学校や高校の現職の教員、4人程度は教員免許を持つ大学の卒業生を想定している。修了すると教職修士(専門職)の学位が与えられる。

 48単位以上修得することが求められ、うち10単位の教育実習が必修。専任教員にも教員経験者らが多数含まれ、実践力養成に重きを置いている。

 2年間の授業料で最長4年間の就学が認められる長期履修制度など、さまざまな授業料減免制度もある。

 県教育委員会は、教職大学院に進学した学卒院生が県の教員候補者選考試験に合格した場合は、教職大学院を修了するまで名簿登載を延長する。また、琉大との人事交流を通して教職大学院の運営にも関わる。

 琉大は10月中旬から募集要項の配布を始め、12月10日から出願を受け付ける。試験日は来年1月30日。

 問い合わせは教職大学院担当、電話098(895)8313。