【内間ゆかり通信員】若い世代を海外の県人会にホームステイ派遣する沖縄県の海邦養秀ネットワーク構築事業で、8月11日から2週間、県内外の大学生や高校生ら10人がドイツを訪問した。ドイツの家庭や学校を通じて歴史・文化を吸収し、交流会やワークショップなどで沖縄のつながりの輪をドイツに広めた。

嘉手納千原エイサーを紹介する学生たち

ツォルフェライン第12採掘抗の見学で、実際に工具を手にする学生ら

嘉手納千原エイサーを紹介する学生たち ツォルフェライン第12採掘抗の見学で、実際に工具を手にする学生ら

 同事業はドイツ、ノルトライン・ヴェストファーレン州デュイスブルク市のドイツ人家庭にホームステイをしながら国際交流の促進、海外県系人社会の活性化に努め、世界のウチナーネットワークの構築を担う次世代の人材育成が目的。県知事公室交流課の国場涼子さん、特定非営利活動法人沖縄NGOセンターの上原真紀さんが引率した。

 初日は平和学習の一環として、戦争・内戦で重傷を負った子供たちを受け入れて治療する施設のドイツ国際平和村を見学した。

 2日目はノルトライン・ヴェストファーレン州環境庁を訪問。ドイツの原発を廃止して再生可能エネルギーへの転換を図る環境政策について学んだ。午後は福島の高校生の体験談を聞き、環境問題や基地問題など、ドイツ、福島の高校生、沖縄の学生との有意義な意見交換が持たれた。

 7日目にはデュッセルドルフ日本国総領事館、日本クラブ、日本商工会議所を訪問。総領事館では、首席領事と沖縄出身の上江洲佑さんが館内業務を紹介。参加者の真久田彩さんは「外交官の仕事や大使館との違いなど興味深い話が聞けて勉強になった。こんなところでもウチナーンチュがいるのだと励みになった」と感想を述べた。

 ドイツの学校体験入学では、特別平和学習授業で、沖縄で事前に準備したテーマ「ドイツと隣国との関係、敗戦後のドイツの教育(平和教育など)」で意見交換した。また、長浜大祐さん、真久田さん、新垣慎吾さんが三線を披露し、ドイツの学生に沖縄をアピールした。

 23日には、デュッセルドル中央駅に隣接する社会人教育施設で、琉球フェスティバルが開催され、ビデオによる沖縄の文化・観光、沖縄の三線音楽と歌の紹介、空手・古武道のデモンストレーションがあった。

 沖縄から参加した真久田さんのカナヨーの踊りや全学生によるマミドーマー、クイチャー、嘉手納の千原エイサーの舞が披露され、最後はカチャーシーで幕を閉じた。学生たちは、最初は緊張気味だったが、事前研修から練習を積み重ねていた成果を発揮。クイチャーの時は会場の客やドイツ人パートナー、ホストファミリーを巻き込んで踊り、最後のカチャーシーでは、会場が一体となった。

 遠藤舞尋(まひろ)さんは「こんなに盛り上がるとは思わなかった。会場が一体となり、クイチャーを踊っているときはとても胸が熱くなった」と感激していた。