【小橋川慧通信員】トロント居酒屋「りょう次」のメーンイベントの一つ「沖縄ナイト」が8月28日、同店で行われた。カナダ、エジプト、韓国を含む約60人の若者が参加し、りょう次特製の沖縄料理に舌鼓をうち、深夜まで大いに語り盛会だった。

「沖縄ナイト」で親交を深める若者ら=トロント・居酒屋「りょう次」

 多くの若者は来加の目的は「英語学習」と言う。そんなトロントには実に多くの英語学校がある。その中で、琉球大学の儀部ももこさん(20)=宜野湾市=が通っている学校は紙のテキストブックを廃止し、授業・学習はすべてiPadだけというユニークな学校。音声を文字化するアプリがあり、人と話をしているように会話ができる機能で、「発音」「話す」能力を伸ばすのに役に立つ。毎週のプロジェクトのリポートは、資料収集中の面接場面を動画に編集して提出。動画は、発音や文章構成の弱点を見いだすために繰り返し見て、「話す」技能を伸ばすのに役立てているという。

 「異文化体験」という答えも多い。学校には多国籍の学生がいるので文化の違いも体験できる。儀部さんの友人がイスラム教徒の友達(女性)の肩をたたいて名前を呼んだところ、その女性が怒って口を利かなくなった。理由はイスラム教では家族以外の女性に触ってはいけない、という教えがあるためだという。儀部さんは「日本では当たり前のことが、他の文化では当たり前ではないことを学び、もっと勉強しなければ」と話した。

 トロントに来る若者は、カナダの首都オタワ、モントリオール、ヨーロッパ的雰囲気が味わえるケベック市などを観光する。都留文科大の和泉愛花さん(22)=沖縄市=はこのほか、タイムズスクエアの年越しカウントダウン・パーティーを含むニューヨーク体験、グランドキャニオンなどにも行ったという。

 琉大観光科学専攻の大田姫香理さん(22)=豊見城市=は、マチュピチュ遺跡のあるペルー、ボリビア、イースター島、アルゼンチンと南米にも足を延ばした。大田さんは「多文化をじかに体験できたことは、観光振興のために、沖縄だけでなく世界に雄飛する重要な基礎になる」と話した。