【那覇】那覇市安里の蔡温橋を盛り上げようと、市出身の若者たちが、橋のそばの安里川沿いにアパレルショップやカフェ&バーをオープン、新たな文化の発信拠点を生み出した。東京でファッションを通じて出会った5人。いい物を発信し続けるという意味を込め、一帯を「SAY ON(蔡温)ストリート」と名付けた。

「ここから安里を盛り上げたい」と話す(左から)新城暖さん、松茂良士文さん、宮城朝哉さん、大城光太さん、宮城佳宏さん=那覇市安里

新城暖さんが制作し、自費出版した絵本「LIFE OF MR.DONK」

「ここから安里を盛り上げたい」と話す(左から)新城暖さん、松茂良士文さん、宮城朝哉さん、大城光太さん、宮城佳宏さん=那覇市安里 新城暖さんが制作し、自費出版した絵本「LIFE OF MR.DONK」

 通りに並ぶのは、セレクトショップ「Plant&Soil」、「113(ウノ ドス トレス)」、カフェ&バー「13(トレセ)」の3店。

 セレクトショップでは日本国内のブランドや海外のインポートブランドを扱うほか、スケートボード、琉球ガラスなどで制作したオリジナルのグッズを取りそろえる。「トレセ」ではアルコール類を提供しており、店内で買い物後にくつろぐことができる。

 きっかけは、高校時代クラスメートだった新城暖(だん)さん(29)と松茂良士文(しもん)さん(29)が昨年「Plant&Soil」をオープンさせたこと。「モノレール沿いなので前に建物も建たないし、風光明媚(めいび)なところに引かれた」という。

 その約1年後、東京にいた宮城佳宏さん(34)、大城光太さん(34)、宮城朝哉さん(35)が沖縄で開業を考えていたところ、ファッション関係の仕事を通じて知り合いだった新城さんらの店の隣が空き店舗になっていることを知り、ことし7月、「113」と、同店内のバー「トレセ」をオープンした。

 2つのセレクトショップには、県内の他店舗にはないような服がそろう。「若い人のモチベーションがあがるような空間が作りたい」と話す新城さんは「ローカルから、世界に向けていろんなものをクリエイトしたい」と、大人向け絵本「LIFE OF MR.DONK」を自費出版。日本国内だけでなく、フランスなど海外からも注文が入るという。

 さらに3店舗合同でのアートイベントや冷やしそうめん大会なども開催。地域に根差した店舗を目指している。宮城朝哉さんは「ただ若者がやっている店にしたくない。多くの店が集まる複合施設もいい。もっともっと、安里を盛り上げていきたい」と話した。