沖縄県の翁長雄志知事の埋め立て承認取り消し表明について、2年前に承認した仲井真弘多前知事は14日、那覇市内で沖縄タイムスの取材に対し「ノーコメントです」と述べるにとどめた。

辺野古埋め立てを承認し、会見で理由を説明する仲井真弘多知事(当時)=2013年12月27日、那覇市寄宮・知事公舎

 承認時の沖縄県執行部からは「承認に法的な瑕疵(かし)があったとは思えない」などと反論する声が上がった。

 元幹部の一人は「瑕疵ではなく見解の違いにすぎない」と強気の姿勢。「環境面の指摘が多いが、那覇空港第2滑走路など過去の承認事案に該当するものがいくつもある」と指摘。「本当の意味での瑕疵があったかどうか、いずれ裁判所など第三者の判断で明らかになるだろう」と自信をのぞかせた。

 当時の別の幹部も「法治国家なので、法に基づき司法の場で判断される」と同様の認識。翁長知事が、沖縄の歩んだ戦後70年の歴史をめぐる政府とのすれ違いを、取り消し表明に至った背景に挙げていることに関し「行政案件を議論する時に歴史認識はなじまない」と疑問を示した。