トヨタ自動車グループの豊田通商は、高級すしネタとして知られる「クロマグロ」の養殖事業を名護市の沖合で11月ごろから始める。クロマグロの完全養殖に成功した近畿大と2010年に提携しており、養殖場の設置は長崎県五島市に次いで2カ所目となる。

 沖縄は冬場でも水温が高く、養殖に向いている。クロマグロをめぐる国際的な漁獲規制が議論される中で、量産化と安定供給を目指す。

 豊田通商子会社のツナドリーム沖縄(名護市)が所属する羽地漁業協同組合が1日付で沖縄県から漁業権を取得した。

 豊田通商は、名護市の沖合2~3キロに直径30メートルのいけすを六つ設置。五島市の施設などから体長5センチの稚魚を輸送し、体長30センチの幼魚になるまで育てる。その後、全国の養殖業者に販売する。

 16年5~6月ごろに1万匹を初出荷し、20年には5万~6万匹とする計画。