小中学校や高校の校長・教頭を選ぶ沖縄県教育委員会の本年度の面接試験で、しまくとぅば(島言葉)による自己紹介が課題として取り入れられていたことが16日、分かった。初めての試みで、県教委は「しまくとぅばに対する意識啓発のため」と説明している。ただ、対象となる40、50代でもしまくとぅばを話せる人は少なく、導入の是非や評価の方法をめぐり、論議を呼びそうだ。(鈴木実)

小中学生を対象とした音声CD付きの「しまくとぅば読本」

 面接は管理職候補者選考試験の2次試験に当たり、8月に実施された。受験者は239人。

 事前に告知はなく、流ちょうに自分の取り組みや学校の長所について語る受験者もいれば、ほとんど話せずに固まってしまう人もいたという。

 県教委学校人事課は、「採点基準は公表できない」として、自己紹介の出来が合否に関わるのか明らかにしていない。ただ、地域によってしまくとぅばは異なる上、面接する側が理解できるかといった問題もあり、点数評価はしていないとみられる。

 教育庁幹部の一人は「しまくとぅばを話せない人には大変なプレッシャーになる。ただ、県を挙げてしまくとぅばの保存継承に力を入れており、重要性を認識するきっかけにしてほしい」と話している。