観光施設「OKINAWAフルーツらんど」を運営する沖縄フルーツランド(安里博樹社長)は2018年10月、沖縄県名護市為又の同施設内にコンドミニアム型のホテル「リエッタ中山」(40室、最大定員368人)を新規開業し、ホテル経営に乗り出す。2タイプある部屋はいずれも60平方メートル以上のゆったりとしたスペースを確保し、海外客を含めたファミリーやグループ向けの需要に対応する。投資額は約13億円という。(北部報道部・又吉嘉例)

来年10月に開業を予定している「リエッタ中山」のAタイプの部屋(約85平方メートル)

北部観光の活性化を目指しホテル事業への参入について語る安里博樹社長=22日、名護市為又・OKINAWAフルーツらんど

来年10月に開業を予定している「リエッタ中山」のAタイプの部屋(約85平方メートル) 北部観光の活性化を目指しホテル事業への参入について語る安里博樹社長=22日、名護市為又・OKINAWAフルーツらんど

 ホテルは9階建てで、敷地面積は2521平方メートル、延べ床面積は4635平方メートル。定員1~10人のタイプ(84・28平方メートル)が24室、定員1~8人のタイプ(63・32平方メートル)が16室で、全室にキッチンと洗濯機、乾燥機、冷蔵庫を備える。リビングは畳敷きで「和風スイートルーム」をイメージしている。運営は北谷町の不動産業者のジョイが担う。

 ホテル業参入の背景として安里社長は「北部はホテルが少ないため、観光客は日中遊んだ後、中南部のホテルに帰ってしまう。北部観光の中心だったバスの団体客からレンタカーの個人客へのシフトが進む中、北部だけが取り残される」と説明。「北部観光の根本的な問題を解決し、長期滞在客を増やしたい」と力を込めた。

 「フルーツらんど」内にはレストランやギフトショップ、コンビニ、外貨両替機があり、14年にはフルーツにまつわる謎を解きながら進む体験型アトラクション「トロピカル王国物語」も設置された。

 安里社長は「(宿泊や料飲、宴会などホテルの機能を全て備えた)フルサービス型以上のホテル」とアピール。「周辺のテーマパークや観光施設、名護市内の飲食店も、ホテル経営の観点からは誘客の強みとなる」と話した。