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  • 鹿児島銀行が28日に沖縄支店を開店。他県銀行の参入は戦後初
  • 沖縄企業は競争によるビジネスの充実や金利低下につながると予想
  • 鹿児島企業は沖縄の企業とのビジネスマッチングを望む

 鹿児島銀行(鹿児島市、上村基宏頭取)は28日、那覇市銘苅に沖縄支店を開店し、営業を始める。戦後初めてとなる他県地銀の市場参入に県内企業からは、競争によるサービスの充実や金利低下につながると予想する声が上がる。鹿児島企業は沖縄企業とのビジネスマッチングを望んでおり、鹿銀進出に注目が集まっている。(照屋剛志)

28日に開店する鹿児島銀行の沖縄支店=16日、那覇市銘苅

 「これだけ金利が違えば借り換えも考えてしまう」。県内で健康食品の製造を手掛ける経営者は、沖縄との金利の違いに注目する。

 2014年3月期決算の貸出利回りは鹿銀が1・56%で、県内地銀の2%台を大きく下回る。「借入金額が大きくなるほど、金利の返済額はばかにならない。金利で浮いた分はすぐ利益に結びつく」とシビアに捉える。

 鹿銀は、県内では住宅やアパートなどの個人ローンを展開し、企業向け融資は実施しないが「ニーズがあれば企業向けもやるだろう」と予想する。県内地銀との競争も働き「沖縄での金融サービス向上につながる」とみる。

 別の食品加工業者は「本土市場の情報は鹿銀が詳しいはず。より多くの情報が得られるのでは」と期待する。

 県内地銀との付き合いがあるので鹿銀からの融資は受けない方針だが、「地盤とする鹿児島と宮崎は農業大国。農家や卸売業者を紹介してもらえるとおもしろい事業展開ができるかもしれない」とした。

 鹿児島市でうどんの揚げ玉や麺つゆを製造する協和食品工業の吉井裕二社長は「沖縄の生の情報を教えてもらいたい」と要望。県内市場への進出のほか、沖縄を経由したアジアへの展開も模索しており、「長期的には沖縄に拠点を設けることも考えている。日本とアジアの間にある沖縄の情報は重要だ」と話した。

 菓子製造の奄美きよら海工房は「沖縄の豊富な資源で新商品を開発したい」と意気込む。「黒糖や長命草などを扱う沖縄企業とマッチングできると弾みがつく」と述べた。