翁長雄志知事は19日、国連人権理事会での演説について「沖縄の置かれている環境、理不尽さ、日本国民全体でやるべきものが沖縄1県に集中している部分から、沖縄の人権問題に触れる」と述べ、基地の過重負担の現状を訴える考えを示した。スイスのジュネーブへ出発前に那覇空港で記者団に語った。

国連人権理事会での演説に向けて出発を前に会見する翁長雄志知事=19日午前、那覇空港

 名護市辺野古の埋め立て承認の取り消し手続きに対し、沖縄防衛局が意見聴取に応じないことや、現場での作業を続けている状況を指摘。「日本の民主主義の熟度、日米安保体制の品格に世界中が注目し、考え、発信していただければ、必ず私どもの考え方がご理解いただけると自信を持って話をしたい」と、国内外の世論喚起に期待した。

 翁長知事は「今日まで県民が心を一つにしてここまできているので、その気持ちをしっかりと力強く伝える中で先々につなげていきたい」と意気込みを語り、国連演説を機に沖縄の現状への理解を深め、新基地建設阻止に向けた県民世論の高まりにつなげたい思いを示した。