子どもたちへのしまくとぅば継承を考えるシンポジウム「学校教育におけるしまくとぅば」が20日、県立博物館・美術館であり、小中高の教諭や研究者が意見を交わした。教諭からは、地域の高齢者との連携や教育カリキュラムの整備が急務といった提言があった。

学校現場でのしまくとぅばの取り組みについて語り合うパネリスト=20日午後、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館

 パネリストとして、小中高の教諭が日ごろの授業例などを紹介した。

 嘉手納町教育委員会指導主事の伊波鉄也さん(40)は、昨年まで赴任していた勝連小児童に実施したアンケート結果を報告。父母だけでなく祖父母の若年化や核家族が6割超になることを挙げ、「各家庭でしまくとぅば離れが進んでいる」と指摘した。

 また、児童たちが「使う」「知っている」というしまくとぅばの中に、地元の「カッチンクトゥバ(勝連言葉)」は入ってないといい、「地域の高齢者との交流や、他教科でもしまくとぅばを取り入れた体系的な学びが必要だ」とした。

 研究者も交えた全体討論で、狩俣繁久琉球大教授は「10年先を考えた教育カリキュラムを手掛けるべきだ。県教委が教員や専門家を集めた部会を作ったり、ホームページなどで教員の実践例を広めていくことが求められる」とした。