【小橋川慧通信員】トロント球陽会(マリアン・神山・レフェーブ会長)は6日、トロント・ダウンタウン郊外のトムソン記念公園で恒例のピクニックを行った。参加者約70人は会員持参の手料理を楽しみながら近況報告に熱中し、ゲームに参加するなどして親睦を深めた。

食事を楽しむ会員ら=トロント・ダウンタウン郊外のトムソン記念公園

 参加者の1人で、戦後沖縄から最初の移住者としてトロントに来た宮城秀子さん(金武町)。明治大学商学部卒業後の1969年だった。英語には困ったが、キーパンチャーとしての技能が認められトロント着後1週間で、自力でカナダの最大保険会社に就職した。

 日本領事館を通して沖縄語に関心を持っているというトロント大学の言語学専攻の学生に出会った。秀子さんは彼に沖縄語を、彼は秀子さんに英語を教えるという関係からヒデコ&ケン・デービスというカップルが誕生。息子は2人とも秀子さんが働いた保険会社で働いている。「カナダに移住したのは冒険心から。苦労もたくさんしました」と秀子さんは元気に笑った。

 カナダ生活35年というチエコ・エルジスリさん(旧姓田港、羽地村)は60歳を過ぎてコミュニティーサービスワーカーの資格を取得、老人ホームで認知症患者の世話をした。その時の体験をもとに「どうすれば患者と介護者との間に頻繁に起こる葛藤を軽減できるか」について書いたものが、夫の支援もあって「患者の視点」という本として9月中旬に出版すると報告した。

 8月にアルバータ州レスブリッジで催された沖縄県人カナダ移民115周年式典について、式に参加したノリ・カナシロ副会長(両親とも読谷村)は「午前の部は、沖縄からカナダ移民第一号牧志安能氏の墓地で、1世たちのパイオニアとしての功績をたたえる追悼式。午後の部は350人が出席した晩餐会(ばんさんかい)で、余興として空手や琉舞、沖縄から特別参加のエイサーなどが披露された」と報告した。

 県庁から球陽会への贈り物、漆器と金一封がカナシロ副会長からマリアン会長に渡された。

 リサ・神山さん(読谷村)指導のレクリエーションでは、「くすだま」を目隠しして周囲の声を頼りにたたいて中に詰まっているキャンディーを落とすゲームやパートナーに生卵を投げ渡すゲームも。夫婦だけでなく祖父と孫といったペアの二人三脚もあり、幼児から高齢者までが楽しんだ。