【山城博明通信員】ボリビア・サンタクルス県には沖縄県人が入植したオキナワ移住地と他府県の人々が入植したサンフアン日本人移住地の二つの日系移住地がある。そのサンフアン日本人移住地の入植60周年記念慰霊祭及び式典が8月20日、サンフアン日本ボリビア協会(澤元静雄会長)主催で同協会文化交流会館敷地内で行われた。

式典であいさつする澤元静雄祭典委員長=サンフアン日本人移住地

 記念式典会場には、地元サンフアンの人々のほか、国内各地からサンフアン移住地由縁の人たちや各団体代表など多くが参列した。

 澤元静雄祭典委員長は「サンフアン移住地の歴史は60年、人間で言えば還暦を迎えることになります。先輩移住者たちが幾多の苦難を乗り越えて開拓し、後継者へ引き継いだおかげで今日の発展をみることができます。1世移住者の皆さまには敬意を表します」と述べた。

 サンフアン日本人移住地は、1955年7月27日に西川利通氏の製糖事業構想で14家族87人が入植したのが始まりで、通称・西川移民と言われている。その後、56年に日本とボリビアの間で移住協定が締結され、57年より本格的な移住が開始され、302世帯1684人が入植した。

 しかし、初期の開拓があまりにも厳しく、サンタクルス市内やブラジル、アルゼンチンへの転住あるいは帰国し、現在では252家族727人が住んでいる。

 サンフアン日本人移住地はサンタクルス市からやや北西の位置140キロ地点に所在する。生産は米、大豆、養鶏、みかん、マカダミアナッツ、牧畜など。特に養鶏ではボリビア国内の卵販売シェアの大部分を取り扱っている。