胡屋闘牛大会(主催・胡屋闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が20日午後1時からうるま市石川多目的ドームで行われた。県内各地から闘牛ファン約500人が詰め掛け、次々に繰り広げられた9組(1組は不戦勝)の対戦を楽しんだ。紅白の陣営に分かれての取組だったが、紅組が全勝した。また、10分超の戦いは1組だけで、他は5分前後の短期決戦オンパレードとなり、勝負が決まる場面ではどよめきや歓声が連続して起こった。

雲龍ゆうき(左)に腹取りを決める重撃=うるま市石川多目的ドーム

胡屋闘牛大会 対戦表

雲龍ゆうき(左)に腹取りを決める重撃=うるま市石川多目的ドーム 胡屋闘牛大会 対戦表

 徳之島から帰還した巨漢牛同士の対戦で注目を集めた結びの一番は重撃(旧名は闘天大名)が雲龍ゆうきを下し、復帰場所を飾った。体重1100キロの巨体同士の激突は、序盤から豪快な割り技の応酬となり、交角の音が会場に響き渡った。

 息をのむ大迫力に、観客の目は両牛に釘(くぎ)付けとなった。ここでまさかのハプニング。雲龍ゆうきが反動を付けて左角で豪快に打ち込んだ瞬間、その左角が折れて吹き飛んだ。場内に大きなどよめきが起きたが、雲龍はひるまず戦いを続行。両牛体勢を入れ替え、ここから一進一退の攻防になった。雲龍のすさまじい闘志に重撃も押され気味となる場面もあったが、次第に重撃の攻勢が鮮明となった。勝負が動いたのは4分過ぎ。疲れの出た雲龍の足元が一瞬乱れたところを、ここぞとばかりに重撃が前進した。雲龍は後退し始め、なおも重撃が出ると、雲龍たまらず敗走。最後はあっけなく勝負がついたが、雲龍には何とも不運な敗戦となった。

 徳之島でチャンピオンになったこともある実力牛重撃は、この勝利で再び大きな注目を集めることになりそうだ。2番戦の南武牛皇も徳之島からの復帰場所を楽勝し、ここから再度の上昇をめざす。3番戦に登場した有望牛の声高い辺土名牛志は期待どおりの圧勝で観客を沸かせた。(又吉利一通信員)