あすで2017年が終わる。ことしは取材を通して「働き方」について考えることが多い年だった

▼日々のニュースでも働き方を巡る出来事が新聞やネットをにぎわせた。NHK記者の過労死、違法残業はヤマト運輸、県内老舗文房具店でも。うみが出るように次から次へと問題の発覚が続いた

▼一方で「働き方改革」の動きも活発になった。家庭の事情に合わせて働く場所や時間を選べるようにしたり、効率化を進めて労働時間を短くしたりと各企業が競うように改善に取り組む

▼長時間労働是正の動きの中で、時短を強要してプレッシャーをかけるジタハラ(時短ハラスメント)という言葉も登場。業務量を見直さないまま早く帰れと促されても、仕事の持ち帰りが増えたり、仕事がたまってパニックになるだけだ

▼この年末年始に休業する飲食店やサービス業が大幅に増える。人手不足が背景にあるが、従業員にしっかり休んでもらうことで仕事への意欲を高める狙いがある。働き方改革をきっかけに「24時間」「便利すぎる」社会を見直そうという機運が生まれている

▼今はまさに過渡期。「働き方」は18年も社会の大きなテーマになるだろう。変革のかじを握るのは労働者であり、消費者でもある私たち一人一人。どんな社会で、自分はどう働きたいのか。正月休みに考えてみようか。(高崎園子)