せんべろ居酒屋などの出店が相次ぐ那覇市牧志や松尾の周辺地域で、深酒や飲酒絡みのトラブル防止を目指す取り組みが始まっている。なは市場振興会(新里俊一理事長)は22日、飲食店の店主ら約35人と第1回意見交換会を開き、酒を提供する側の責任やルール作りなど対策の必要性を確認。店舗の枠を超えて組織的に対応するため、来年から飲食業組合の設立に向けて取り組む方針を確認した。(社会部・浦崎直己)

居酒屋などが軒を連ね、多くの人でにぎわう商店街の周辺地域=28日、那覇市松尾

飲食業組合設立や飲酒トラブルの増加について説明する新里俊一理事長(左)=22日、那覇市・なは商人塾

居酒屋などが軒を連ね、多くの人でにぎわう商店街の周辺地域=28日、那覇市松尾 飲食業組合設立や飲酒トラブルの増加について説明する新里俊一理事長(左)=22日、那覇市・なは商人塾

 新里理事長によると、平和通りや浮島通り、第一牧志公設市場などがある牧志・松尾周辺地域では2013年以降に飲食店を中心に約70店が新規出店。人気エリアになった一方で、飲酒絡みのトラブルも増加。酔っぱらいの路上寝や急性アルコール中毒で救急搬送される事例も発生している。ことし夏ごろ、共用トイレ内で意識不明になっていた20代女性が見つかり、急性アルコール中毒で救急搬送されたという。

 この日の意見交換会には、出店3年以内の店主らが参加。新里理事長は「今まで大きな事件が起きていないだけで放置できない」と指摘。「酔っぱらっている人には『もう飲まないでください』と注意してほしい」と呼び掛けた。

 飲食業組合の設立に向けて、来年1月に委員会を発足し、同年度中に任意団体として組合を設立。2年目以降に法人化を目指す予定だ。

 組合の設立によって、飲酒トラブルなどの課題解決に向けて共通のルール作りが可能になるほか、集客イベントも連携して取り組むことができる。新里理事長は「地域に迷惑を掛けないためのルール作りを進めたい。集客アップや業務の効率化など、組合員のメリットを高めたい」と話した。