遠目から眺める、近づく、言葉を交わす。女優・松田るか(22)は距離が縮まると印象が変わる。
 すらりとした体形は離れて見るとクールなモデルを思わせる。間近に来ると161センチと平均的な身長で、色白の小顔に映える大きな瞳が柔和な印象を抱かせる。
 語り始めると自身の現在地点をきびきび述べる。「どんな仕事も力になる。今は何でも頑張る時期」。表情が凜(りん)と力強い。
 松田は「仮面ライダーエグゼイド」(2016~17年)のヒロイン役で、全国区に躍り出た。声色を使い分け、リズミカルにせりふを操る美女は存在感を放った。
 多彩な表現で評価を高めたが、昔から女優に憧れていたわけではないという。
 スカウトされた小学校5年生以来、県内バラエティー、CMなどに出演。「テレビに出始めた時期は乗り気じゃなかった」と話す。県内大学に進学するつもりだったが、テレビ局関係者に東京行きを勧められた。
 「5年だけ必死になろう。23歳まで芽が出なければやめる」と決心。そして昨年、ヒロイン役を射止め、一つ成果を出した。
 目指している女優の姿を尋ねると、言葉を吟味しながら答える。
 「目標とか理想像は思い描いていない。ファンに『松田るかになりたい』って思わせるぐらいの存在にならないと芸能界で残れない」。可憐(かれん)な瞳がきりりと光を帯びた。

松田るか


 まつだ・るか 1995年、沖縄県生まれ。フォーモストブルーシールCM(2011年)、QAB情報番組「デコテレ」(12~13年)、RBCドラマ「オキナワノコワイハナシ」(12年)、「仮面ライダーエグゼイド」(仮野明日那・ポッピーピポパポ役)などに出演。現在、サッカー情報番組、WOWOW「リーガダイジェスト!」6代目リーガール。

(文・松田興平 写真・金城健太)