カフーリゾートフチャク コンド・ホテル(沖縄県恩納村、白附潤一郎総支配人)と寝具製品販売のFirst Line(ファーストライン、那覇市、大城勇社長)は10月から、宿泊客の眠りに関する相談に、専門的な知識を持つスタッフが助言し、体に合う枕や寝具を無料で貸し出すサービスを始める。ホテルは独自の付加価値でリピーターの増加を目指し、ファーストラインは宿泊客が気に入った製品を販売し、販路の開拓にもつなげたい考えだ。(長浜真吾)

宿泊客に合った寝具の貸し出しサービスをPRするカフーリゾート宿泊統括支配人の今安啓氏(右から3人目)、ファーストラインの大城勇社長(同2人目)ら=恩納村、カフーリゾートフチャク コンド・ホテル

 ホテルで睡眠を本格的にサポートするサービスは、全国でもあまり例がないという。

 同ホテル(210室)は約200種類(一部有料)のアイテムを貸し出し、うち寝具類は年間100件以上。利用した枕を購入する宿泊客もいるなどニーズが高まり、県内企業との連携によるサービスの本格化を決めた。県外寝具メーカーの「ピローフィッター」の資格取得スタッフを7人まで増やし、態勢を強化。宿泊客の首や姿勢に応じて、最適な枕を提案する。

 ファーストラインは素材や高さの組み合わせで5種の枕、足用のフィットピローを含め6製品を提供。日本睡眠環境研究機構認定の睡眠環境診断士の資格を持つ社員を中心にホテルと連携。今後、宿泊客の要望に応じて、マットレスなどの導入も検討する。

 カフーリゾート宿泊統括支配人の今安啓氏は「快適に滞在していただくため、睡眠は重要な要素だが、従来の態勢ではニーズに応えられないこともあった。ノウハウを持つ県内企業との連携で、高質な眠りを提供したい」と強調した。サービス導入で、2倍以上の貸出件数を見込む。

 ファーストラインは那覇市や宜野湾市など県内3カ所で店舗「眠りの駅」を展開。大城社長は「県外からの宿泊客に製品を使ってもらえば、認知度アップや販路拡大につながる。県外出店の足掛かりにしたい」と話している。