◆「過去と異なる環境、好機逃さずに」

 好景気やアジア経済の台頭を受け、県内でも起業の機運が高まっている。沖縄で起業する意義や可能性をスタートアップカフェコザの中村まこと代表に聞いた。(聞き手=政経部・照屋剛志)

スタートアップカフェコザの外観

沖縄での起業の可能性について語るスタートアップカフェコザ代表の中村まこと氏=沖縄市中央

「りゅうぎんスタートアッププログラム」のデモンストレーションの様子=沖縄科学技術大学院大学セミナールーム

スタートアップカフェコザの外観 沖縄での起業の可能性について語るスタートアップカフェコザ代表の中村まこと氏=沖縄市中央 「りゅうぎんスタートアッププログラム」のデモンストレーションの様子=沖縄科学技術大学院大学セミナールーム

 -沖縄で起業する意義は。

 「日本経済が低成長に入り、アジア経済が台頭する中、拡大するアジア市場との距離の近さは優位性がある。ベンチャー企業は、誰も手がつけられなかった社会的な課題をテクノロジーやアイデアで解決することで、大きな成長につなげる。人口の急増で交通渋滞などの課題を抱えるアジアの新興国に近いということは、沖縄で解決の糸口をつかむチャンスもある」

 -起業数の割に成功事例は少ないとされている。

 「アジア諸国の経済成長やテクノロジーの進化は、ここ数年でめざましい。それに合わせて沖縄の可能性も急速に高まっている。過去の環境とは異なる。このチャンスを逃さないためにも起業に挑戦してほしい」

 -起業の支援体制も整いつつある。

 「行政や金融機関などの支援が充実してきている。急成長を目指すスタートアップ企業が誕生すれば、ヒトもカネも集まり、次の起業につながる好循環が生まれる。スタートアップカフェコザは、そういった好循環につながる環境づくりに取り組んでいる」

 -今後の課題は。

 「沖縄は起業意識が高い上、外国人も多く多様性を受け入れる文化もある。ポテンシャルは高いが、県民が沖縄の魅力に気付いていない。県内学生のビジネスコンテストでも投資価値のあるアイデアがいくつもあった。もっと自信を持って、世界を目指しても良いと思う」