沖縄県糸満市大里の産業廃棄物中間処理業者「富士盛産業」の敷地で起きた火災は発生翌日の3日、見た目には火が消えた「鎮圧」状態になった。残り火があれば再燃する恐れがあるため、入念に調べるなどの消火活動が続いた。隣接する介護福祉施設から避難したお年寄りたちは施設に戻った。

作業中に下から煙が上がったとみられる小型重機=3日、糸満市大里

リサイクル工場の火災現場に散乱した固形燃料

作業中に下から煙が上がったとみられる小型重機=3日、糸満市大里
リサイクル工場の火災現場に散乱した固形燃料

 現場では、従業員から「下から煙が出た」と証言のあった小型重機が黒く焦げていた。全焼した建物一帯には、ブロック状に圧縮された古紙などが高さ約4メートルまで積まれていた。建物の外側では同社で作っていた固形燃料が見つかった。どちらも火勢を強めたとみられる。

 糸満市消防本部は那覇や豊見城、島尻、東部の各消防本部の応援を得て3日午前4時50分、火を鎮圧。発生を知らせる119番通報から、13時間余りたっていた。

 鎮圧後も、ごみの間に残り火がないか、重機でかき分けて調べるなどの消火作業が続いた。火元とみられる場所が屋内で、水を直接掛けることができなかったことも、消火に時間を要した一因となった。

 「普通では考えられない勢いの炎と煙だった。見てすぐ、鎮火まで日をまたぐと思った」と糸満市消防本部の賀数淳消防長。発生直後から現場のそばで指揮を執り続け「近所の介護福祉施設や民家に向かって風が吹いていたらと思うと、ぞっとする」と話した。

 現場に隣接するダンススタジオのインストラクター、上原知美さん(50)はスピーカーなど大切な備品を移して不安な一夜を過ごし、「延焼しなかったのが不幸中の幸い。懸命な消火活動に感謝したい」と話した。