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  • 沖縄のダイビングポイントで、ツノスナギンチャクの新種2種を発見
  • 大西洋と東部太平洋で確認されていたが、分布の広さが明らかに
  • 新種は人目に付きにくい環境に生息。「生物多様性の新たな知見」

 沖縄県の恩納村真栄田岬、読谷村残波岬、本部町備瀬崎周辺のダイビングポイントで、ツノスナギンチャクの新種が2種発見されたことが分かった。琉球大学の喜瀬浩輝・産学官連携研究員(パラオ国際サンゴ礁センター勤務)とジェイムズ・ライマー准教授、鹿児島大学国際島嶼(とうしょ)教育研究センターの藤井琢磨特任助教らでつくる研究チームが「ツノナシスナギンチャク」「モモイロマメツノスナギンチャク」とそれぞれ命名した。琉大が4日、発表した。

新種として記載されたモモイロマメツノスナギンチャク(琉球大学提供)

新種として記載されたツノナシスナギンチャク(琉球大学提供)

新種として記載されたモモイロマメツノスナギンチャク(琉球大学提供) 新種として記載されたツノナシスナギンチャク(琉球大学提供)

 琉大によると、ツノスナギンチャクはこれまで、大西洋と東部太平洋で1種ずつ確認されているが、今回の研究で沖縄、パラオ、モルディブ、紅海から計3種が新たに見つかり、インド太平洋にも広く分布することが明らかになった。

 一般的にツノサンゴの軸上に群体を成すが、新種の「ツノナシ―」は岸壁に直接付着する珍しい特徴があるという。また、新種はサンゴ礁で形成された洞窟やくぼみなど人目に付きにくい環境に生息。「琉球列島や周辺海域から新種の発見が相次いでいるが、洞窟など暗い環境も調査することで沖縄のサンゴ礁の生物多様性について新たな知見を収集することが可能となる」と指摘した。

 研究論文は国際学術雑誌「ZooKeys」に掲載された。