沖縄県糸満市大里にある産業廃棄物の中間処理業者「富士盛産業」のリサイクル工場火災は4日午後1時半、発生から約46時間後に鎮火した。現場で沖縄県警と糸満市消防本部が実況見分し、出火原因などを調べた。県職員らも有害物質の発生や流出がないかなどを調査した。

工場関係者立ち会いの下、現場で実況見分する県警の捜査員と糸満市消防本部の隊員=4日午前9時55分ごろ、糸満市大里

 約3時間の実況見分では、火元とみられる工場の跡で燃え殻を撮影して、立ち会った同社関係者に火災が起きた時の状況を尋ねるなどした。

 県環境部は周辺の報得川や農業用水に有害な物質が流れ込んでいないか調べるため、水質調査用のサンプルを採取した。現場の燃え殻や、隣接する介護福祉施設との境の土壌も調査する見通し。糸満市などによると4日午後5時現在、火災の煙などによる健康被害の訴えはない。

 火災は2日午後3時20分ごろに発生し、工場2棟と会社事務所1棟、計約4950平方メートルを全焼した。

 隣接する介護福祉施設の入所者や住民ら100人以上が一時避難した。ほぼ丸2日間の消火活動には那覇、豊見城、島尻、東部の各消防本部の応援も含めて、はしご車など車両約20台、消防士や消防団員ら延べ150人以上が当たった。