「混ぜるカレー」の時代が来たようだ。南インドカレー定食チキン&野菜(1300円)。チキン、野菜、サンバルと3種のカレーの脇をポリヤル(炒め物)、アチャール(漬物)、パコラ(天ぷら)が固め、ごはんの上にはパパド(豆のせんべい)が乗る。これらを好き勝手に組み合わせ、混ぜて、混ぜて、口に運ぶ。それぞれ違うスパイスの風味や食感が「掛け算」され、一気に味わいが増す。

南インドカレー定食チキン&野菜。プレート上部のカレー3種は左からチキン、野菜、サンバル(野菜と豆のスープカレー)。右下のラッシーはカレーとセットで250円

古い民家を改装した店内で食事を楽しむ客=本部町伊豆味・スーリヤ食堂

お店の地図

南インドカレー定食チキン&野菜。プレート上部のカレー3種は左からチキン、野菜、サンバル(野菜と豆のスープカレー)。右下のラッシーはカレーとセットで250円 古い民家を改装した店内で食事を楽しむ客=本部町伊豆味・スーリヤ食堂 お店の地図

 店主の大中優子さん(38)は「ぐちゃぐちゃにして食べていい。インド人も『よく混ぜろ』と言っていた」とほほ笑む。兵庫県出身で、15年前に名護市に移住。勤務先の飲食店で自作のカレーを提供していたが、7年前に薬膳料理の観点で南インドカレーを紹介した本を読んだことから、同地方の料理にのめり込んだ。

 「いろんなスパイスが体の機能を改善させる。おいしく食べて元気になってもらえる。自分にできることはこれだ、と思った」と振り返る。南インドも3回訪れた。野菜と豆を中心に、バナナの葉の上に並ぶ料理。食後はその葉を家畜に与える循環型の生活も気に入った。調理法を学び、舌に現地の味を記憶させた。

 気候的に南インドと似た野菜が手に入るという沖縄で、本部町の古民家を自身で改装し、2015年6月にオープンした。カレーにはやんばる産の旬の野菜がたっぷり入り、2~15種類のスパイスで味を調える。取材日はトウガンやカボチャ、ニンジンなど。「冬は体を温め、夏は体をクールダウンさせる野菜を使うよう心掛けている」と話す。

 店名の「スーリヤ」は現地で「太陽」の意味。「野菜は太陽の光で育つから」と大中さん。「南インドカレーとか特に意識せず、気軽に食べに来てほしい」と呼び掛けた。(北部報道部・又吉嘉例)

 【お店データ】本部町伊豆味378の1。営業時間は午前11時半~午後4時。木・金曜定休。14席。近くに駐車場5台。電話0980(43)0358。今月10~19日は臨時休業する。カレールーのみの注文も受け付ける。