高齢になった両親に「ひと月に1回はそろって顔をみせよう」という思いからスタートした兄弟姉妹が集まる模合(もあい)が今年で48年目になる。毎月第4土曜日に沖縄県本部町東の岸本キヨさん(90)=旧姓・玉城=宅で開かれている。

岸本キヨさん(前列左から4人目)宅に集合したきょうだいや子どもたち=12月23日、本部町東

◆最初は実家、今は長姉宅で

 同町備瀬区出身のキヨさんらは1970年ごろ、両親(屋号・ティールーヤー)に親孝行しようと、兄弟姉妹やその配偶者、子どもたちと備瀬の実家に集まり始めた。

 模合を提案したのは末っ子の呉屋末子さん(74)=宜野湾市=の夫、眞英さん(76)。備瀬の実家に盆や正月に集まっていたが、全員が顔を合わせる機会が減り始めたことがきっかけ。模合で、他市町村で生活している兄弟姉妹や子どもたちの交流が深まった。

 90年ごろ、キヨさんの両親や夫、兄弟、義兄弟が続けて亡くなったため一時、中断した。眞英さんの「このままなくしてはいけない。不幸が連鎖しないようにみんなが集まって楽しくしないといけない」の一声で再開され、現在も続いている。多い時で25人、少ない時でも15人が集まり、話に花を咲かせている。

◆子や孫はLINEグループで交流

 両親が健在のときは実家で集まったが、今は一番上の姉のキヨさんの家で集まっている。模合の日を一番楽しみにしているというキヨさんは「集合写真は誰が一番きれいに写っているかねー」と話し掛けたり、「謝花国民学校時代は皆勤賞をもらった。四つ玉のそろばんをもらったよ」とはっきりとした口調で話す元気なおばあちゃん。

 備瀬の実家を守る三男の玉城輝久さん(76)は「この集まりは周りにうらやましがられる。玉城家の伝統だ。みんなで仲良く楽しく過ごして姉さんに長生きしてもらいたい」と話す。

 子どもや孫、ひ孫は無料通話アプリLINEのグループライン「ティールーヤー」で近況を報告し合う。模合を提案した眞英さんもLINEを始め、県外に住むひ孫とコミュニケーションを取っている。

 眞英さんは「親のきょうだいやいとこ、その子ども、孫など横のつながり、絆はなかなか分からない。ぜひ横の絆をつないでほしい」と願いを込めた。(仲間里枝通信員)