システム開発の日本流通システム(大阪市、平井義之社長)が沖縄県伊是名村に植物工場を整備し、2019年にもイチゴ栽培を始める。インターネットなどのITを活用し、温度や湿度など生育に最適な環境を自動調整し、県外のイチゴ栽培の専門家とも連携。未経験者でも栽培できるようにし、同村出身者や移住希望者を雇用する。同社の新事業として成長させ、5年後に収穫量24トン、3千万円の売り上げを目指す。(政経部・下里潤)

伊是名村でのイチゴ植物工場の仕組み

 かつて野菜などが栽培されていた約2千平方メートルの遊休ハウスを活用。ハウス内には腰の高さほどの棚でイチゴを水耕栽培し、農作業の負担軽減や、病害虫の被害抑制につなげる。農薬の使用量を抑え、付加価値を高める。

 インターネットを通じて最適な生育環境を遠隔管理し、工場内の温湿度や二酸化炭素濃度を自動調整する。宮城県の農業生産法人と提携し、イチゴ作りの専門家が遠隔指導する。植物工場の採用者は、宮城県で約10カ月間の農業訓練を受けた後に栽培管理などを担う。

 初期投資約1億円のうち、8割は国の離島活性化推進事業の補助金を活用する。

 初年度の収穫目標は約8トン、売り上げは760万円を見込む。同社と取引がある流通業者と提携し、伊是名の新しい特産品として県内から販路を広げ、海外展開も視野に入れる。

 イチゴ栽培を通して、同村との関わりを深めることで、同社の認知度を高め、システム開発の技術者の人材確保にもつなげたい考え。

 同社沖縄支店の御手洗一貴支配人は「農業初心者でも働けるシステムなので、伊是名の新たな雇用の場として成功させたい。将来的には他の離島にも展開できれば」と話した。

 同社は植物工場で働く従業員を募集している。問い合わせは同支店、電話098(840)2281。