沖縄県豊見城市在住の写真家、石川真生さん(64)が昨年発刊した写真集「赤花 アカバナー、沖縄の女」が、フランスの日刊紙リベラシオンの2017年に発刊されたアート関連書籍10選の1冊に選ばれ、6日までに同紙ホームページ上で発表された。石川さんは「メード・イン・沖縄の写真が世界で認められてうれしい」と喜びを話している。

石川真生さんの写真集「赤花 アカバナー、沖縄の女」の掲載写真

「手術の怖さなど考えず、入院後も写真展の準備に没頭した。手術後は痛みに耐えたけど、支援者が支えてくれた」と振り返る石川真生さん

石川真生さんの写真集「赤花 アカバナー、沖縄の女」の掲載写真 「手術の怖さなど考えず、入院後も写真展の準備に没頭した。手術後は痛みに耐えたけど、支援者が支えてくれた」と振り返る石川真生さん

 同写真集は、石川さんが1970年代に基地の街を撮った写真を再編集。ニューヨークの出版社が昨年3月に600部限定で刊行した。リベラシオン紙がウェブサイトで発表した10冊では、17年に目立った写真集や展覧会図録、アーティスト書籍として、石川さんの写真集と共に略歴などが紹介されている。

 これまで石川さんは米兵や基地の街の女性、港湾労働者ら、沖縄で生きる人々を人間味あふれる視点で撮影。近年は沖縄の社会問題をテーマに「大琉球写真絵巻」と題する創作写真シリーズを手掛ける。昨年2月に検診でがんが見つかったが、摘出手術を乗り越え現在も活動を続けている。

 昨年3月には、がんの手術を延期して渡米し、ニューヨークでの写真集刊行イベントや国際写真展に参加。同11月にはフランスで開催された世界最大の写真見本市への出展など、国際的活動が注目されている。

 石川さんは「医者に渡米を止められたが、やりたいことをやった結果であり、行って良かった。沖縄人の撮った沖縄の写真が世界で評価されたことがうれしい」と話している。