8日は「成人の日」。沖縄県内では1万6482人が大人に仲間入りする。各分野で活躍する人生の先輩たちから、新成人への激励のメッセージを寄せてもらった。

(資料写真)2017年の那覇市の成人式

沖縄芝居をけん引する吉田妙子さん

5回、ダウンを奪った直後に強打で畳み掛ける比嘉大吾(右)=20日、有明コロシアム

護得久流民謡研究所の護得久栄昇会長=2017年12月28日、那覇市のFECオフィス

独自ブランド「HENZA」について語る平安座さん。「欧州ブランドみたいって言われます」=沖縄タイムス東京支社

(資料写真)2017年の那覇市の成人式 沖縄芝居をけん引する吉田妙子さん 5回、ダウンを奪った直後に強打で畳み掛ける比嘉大吾(右)=20日、有明コロシアム 護得久流民謡研究所の護得久栄昇会長=2017年12月28日、那覇市のFECオフィス 独自ブランド「HENZA」について語る平安座さん。「欧州ブランドみたいって言われます」=沖縄タイムス東京支社

◆軸を持ち夢へ歩もう

 沖縄芝居役者の吉田妙子さん(82) 中学1年で村芝居を始めて、17歳でプロの役者に。二十歳前後には三つの劇団を渡り歩いていたよ。歌劇を中心にたくさんの主役を演じ、常に誰にも譲りたくないという強い気持ちで向き合ってきた。

 人生は一人芝居のようなものだと思う。幕が閉じるまでのペース配分は自分の責任だけど、平たんだと何も面白くない。苦労も哀れもしないとね。若い人たちには失敗してもいいから、これは譲れないという心の軸をしっかり持って夢に向かって歩んでほしい。それから、しまくとぅばを大切に、さらに若い世代につないでほしいね。

◆自分を信じて努力を

 プロボクシング世界王者の比嘉大吾さん(22) 今の時点で将来の夢が決まっている人は、それに向かってがむしゃらに頑張ってください。まだ分からない人は焦らずに直感を信じ、出会いを大切にすれば自然と見つかると僕自身の経験から思います。

 僕は中3の冬、たまたま具志堅用高会長のKO特集をテレビで見て「ボクシングをやりたい」「チャンピオンになってみせる」と道が決まりました。自分を信じて努力し続けたことで、会長と同じ21歳で世界王者になれました。今は来月4日の沖縄での防衛戦に向け、頑張っています。みなさんにもすてきな目標や夢が見つかりますように!

◆楽しんで苦労もして

 大御所風民謡歌手の護得久栄昇さん=自称(66) これまで苦労もいっぱいしたよ。新成人に言いたいことは、ラクしようとするなということ。みんなにチンダミされてこそ、ますます大きくなれる。成人といえどもまだまだ成長途中。楽しみながら苦労もして、立派な人間になってほしい。そして最終目標は第2の護得久栄昇になりなさい。

 人生は簡単じゃないけど、壁から逃げていてはダメ。苦労を欲しがるくらいにならないと。私の壁は、喜納昌吉さんや仲田幸子さんかな。まだ超えていないけどね。新成人も壁にぶち当たっても、どんどんチャレンジしてほしい。

◆多様な価値観知って 

 デザイナーの平安座レナさん(28) デザイナーを目指し東京の文化服装学院に進学したのがちょうど20歳の時。「絶対に夢をかなえる」という希望に満ちあふれていたと同時に、新しい環境になじめるか不安もあった。

 アパレルショップの店員をしながら学校の課題もこなす生活はハードだったが、自分に負けない精神力も身に付けることができた。ファッションを語り合える友人と出会えたのも財産。20歳の頃の経験が今の自分をつくってくれた。新成人の皆さんには、挑戦心を持ち、沖縄から一歩外に出ていろいろな価値観を知り、よりよい沖縄をつくる大人になってほしい。