プロ野球の成績に応じてサンゴの苗を植え付ける―。福岡ソフトバンクホークスの東浜巨投手(27)と横浜DeNAベイスターズの嶺井博希捕手(26)が、そんな“契約”をサンゴ礁の再生を目指す市牧港の沖電開発と結んで3年を迎える。両選手とも、2017年の日本シリーズに出場する活躍を見せ、本年度は2人合わせて過去最多の190株を植え付け。両選手の成長と共に、これまでに植え付けたサンゴ苗も沖縄の海ですくすくと育っている。

魚が住み着くまでに成長した東浜投手と嶺井捕手のサンゴ苗=2017年12月(沖電開発提供)

初回に植え付けた東浜投手と嶺井捕手のサンゴ苗=2016年1月、宜野湾市(沖電開発提供)

契約後、初めてサンゴの苗を植え付けた(左から)嶺井博希捕手、東浜巨投手、宮城浩夢さん、沖電開発の知念克明社長=2016年1月、宜野湾トロピカルビーチ

魚が住み着くまでに成長した東浜投手と嶺井捕手のサンゴ苗=2017年12月(沖電開発提供) 初回に植え付けた東浜投手と嶺井捕手のサンゴ苗=2016年1月、宜野湾市(沖電開発提供) 契約後、初めてサンゴの苗を植え付けた(左から)嶺井博希捕手、東浜巨投手、宮城浩夢さん、沖電開発の知念克明社長=2016年1月、宜野湾トロピカルビーチ

 契約は東浜投手が公式戦1勝につきサンゴ苗10株、嶺井捕手がホームラン1本につき10株を植え付ける内容。昨シーズン、東浜投手は自己最多の16勝で最多勝のタイトルを獲得し、2年ぶりの日本一に貢献。嶺井捕手はホームラン3本を放った。

 両選手は沖尚高時代の08年センバツで全国制覇した時のバッテリー。亜細亜大学野球部時代、両選手と寝食を共にしたという沖電開発社員の宮城浩夢さん(27)が契約の仕掛け人だ。

 昨年12月下旬、宮城さんら社員5人で両選手の本年度分のサンゴ苗を宜野湾沖のリーフ内に植え付けた。これまでに植え付けた2人のサンゴ苗は計340株。初年度のサンゴ苗は順調に成長し、魚が住み着くまでになった。

 宮城さんは「ここ数年、本島に台風が来なくて白化したサンゴも少なくなかったが、2人の株は順調に育った」と話し、「“プロ野球の森”って勝手に呼んでます」と笑う。

 海水温が高い厳しい状況でも、たくましく成長したサンゴと両選手の姿を重ね「2人がより多くのファンに愛される選手になるように、サンゴも多くの魚に愛されるよう育ってほしい」と語った。

 宮城さんから植え付けの報告を受けた両選手。東浜投手は「厳しい環境でも力強く育ってほしい。来季は、リーグ優勝、2年連続日本一を目標に頑張りたい」。嶺井捕手は「キャンプ地の宜野湾市の海に貢献できてうれしい」と喜び、「来季はホームラン10本を目指したい」と抱負を語った。