テレビ番組「料理の鉄人」に出演し、「おいしゅうございます」のコメントで人気を集めた食生活ジャーナリストの岸朝子(きし・あさこ)さんが22日午前3時16分、心不全のため東京都内の病院で死去した。91歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行った。11月14日にお別れの会を開く。喪主は次男俊行(としゆき)さん。

岸朝子さん

 両親は沖縄県出身。父親はカキの養殖技術を広め、「世界のカキ王」と呼ばれた故宮城新昌氏。

 女子栄養学園(現女子栄養大)卒業。1955年、主婦の友社に入社。雑誌「栄養と料理」(女子栄養大出版部)の元編集長。93年から「料理の鉄人」の審査員を務めた。

 岸さんと数多く仕事した西大学院の西大八重子学院長(65)は「全国に琉球料理を広めるきっかけを作ってくれた。女性としても料理家としても大きな存在だった」と死を悼んだ。本土から発信される沖縄料理の情報に「私たちも、その素晴らしさを見直すきっかけになった」と振り返った。

 沖縄科学技術大学院大学学園理事の尚弘子さん(82)は、岸さんの姉尚道子さんとのつながりから親交があった。「沖縄料理と泡盛が大好きだった。素晴らしい方だった」と振り返った。