2018年(平成30年) 1月21日

大弦小弦

[大弦小弦]政治家の言葉はどこまで劣化するのか。日本維新の・・・

 政治家の言葉はどこまで劣化するのか。日本維新の会の足立康史衆院議員がネットに「朝日新聞、死ね」と投稿したのは、昨年11月。兵庫県西宮市の今村岳司市長は今月4日、取材中の読売新聞記者に直接「殺すぞ」とすごんだ

▼神戸新聞によると、今村氏はその後記者の頬に触った。私人であっても脅迫であり、公人としては論外である

▼今村氏は翌日会見を開いて謝罪したが、記者が昨年末、自宅に来たことを批判し続けた。よほど取材が嫌なようだ。かねて「偏向報道」をしたとみなしたメディアの取材には応じない、応じるのは「好意」「協力」だと主張していた

▼最近、こういう言い方が増えた。違う。公権力の財源はそこにいる全員(選挙権がない在日コリアンや外国人も)から集めた税金で、決定は全員を縛る。だから時と場合を選ぶとしても、説明自体は義務である

▼メディアを通さずともネットで直接、十分に資料や自説を公開している、という主張も聞く。よいことだが、十分ではない。多様なメディアの質問にさらされるのは、たとえ面倒でも、多様な意見を知ることにつながる

▼敵と味方。安倍晋三首相は「こんな人たち」と「私たち」と呼んだ。分断をつくりだし、利用し、囲い込んだ支持者の方だけを見るリーダーたちに、メディアは公の責任を問い続ける。(阿部岳)

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