鹿児島銀行(鹿児島市、上村基宏頭取)は28日、那覇市銘苅に沖縄支店を開店し、沖縄県内での営業を始めた。当初は、個人向けの預金と貸し出し業務を実施し、基盤を固めた上で法人向けも展開する。取引先企業の海外展開を支援する沖縄事務所も併設。那覇空港を拠点とする国際物流ハブを活用した鹿児島、宮崎の特産品の輸出も後押しする。県外地銀が沖縄に支店を開設するのは戦後初めて。

オープニングセレモニーでテープカットをする関係者ら=28日午前、那覇市銘苅・鹿児島銀行沖縄支店

 開店前のセレモニーに出席した松山澄寛副頭取は「沖縄は人口増加を背景に活気があって魅力的なマーケット」と県内市場を評価。「鹿銀の住宅ローンを中心とした個人向け融資を提供すれば、地域活性化のさらなる弾みになる」とし、新規参入で顧客や地域のメリットが高まるとした。

 「国際物流ハブも魅力だ」と指摘。「日本で有数の鹿児島、宮崎、熊本の特産品のアジア輸出を後押ししたい」と抱負を述べた。

 鹿銀の沖縄支店開設をきっかけに「鹿児島から沖縄に出たいという企業がいくつか出ている」とし、鹿児島企業の沖縄進出も支援する方針を強調した。

 県内の貸出金利の今後の見通しについて「特に新規分については、鹿児島の金利に収束されていくのではないか」と述べ、鹿銀進出が県内の金利低下につながるとの認識を示した。県内企業への融資は「地元行と協調して実施していきたい」とした。

 同日付で沖縄支店長に就任した金城明氏は「沖縄は観光関連も好調。鹿児島も観光誘客に取り組んでおり、沖縄のノウハウを学び、鹿児島経済に還元していきたい」と述べた。

 10月1日に経営統合する肥後銀行からの出向2人を含む14人体制で業務を開始した。営業時間は平日が午前9時から午後3時、土日、祝日が午前9時から午後5時。