2020年東京五輪の追加競技として、沖縄発祥の空手が提案されることが決まった。「形」で世界王者になったことがある佐久本嗣男さん(67)、豊見城あずささん(42)、現役の喜友名諒(25)=いずれも劉衛流龍鳳会=は喜びの声を上げた。

門下生を丁寧に指導する喜友名諒=28日、沖縄市・大里公民館

 現在の空手大会最高峰となる世界選手権で、昨年の男子個人形を制した喜友名は「5年後はちょうど30歳。もっと腕を磨き、いい味を出したい」と金メダルへの意欲を示す。発祥の地・沖縄への来訪者増加も見込み「沖縄空手をもっと知ってもらいたい」と力を込めた。

 「心待ちにしていた」と話すのは世界空手連盟(WKF)技術委員会の元委員長で、喜友名の師匠でもある佐久本さん。3度の世界選手権制覇を含む世界大会7度優勝の偉業を成し遂げた67歳は、「私がもう少し若ければ」と悔しがりながらも、「多くの選手にチャンスがある。形は男女とも沖縄勢が金メダルを取ってほしい」と期待を込めた。

 04年世界選手権女子団体形の優勝メンバー、豊見城さんは「現役選手の大きな希望となる」と喜ぶ。道場主として指導に当たる中、「教え子たちにも世界を目指してほしい」と意気込んだ。

■知事「喜ばしい」

 2020年東京五輪の追加提案種目に空手道が選ばれたことを受け、沖縄伝統空手道振興会の会長を務める翁長雄志知事は「大変喜ばしいこと」とのコメントを発表した。

 沖縄発祥の空手は現在、191の国と地域で約6千万の競技者がいるとされる。沖縄の文化遺産として国際的にも評価が高いことを強調し、「空手の持つ魅力を、さらに世界に広めることにつながる」と開催の意義を語った。

 今回は五輪開催都市の追加種目としての提案のため、「今後、正式種目として認められるよう、関係団体とともに採用に向けて連携したい」と目標を掲げた。