【八重山・宮古】動きが遅く28日も長時間の暴風が続いた先島諸島だが、石垣市、宮古島市、竹富町では大きな被害はなかった。一方で、台風の度重なる襲来に、農作物への影響を懸念する声が上がった。 

強風で倒れたサトウキビ=28日、石垣市真栄里

 暴風警報が32時間も発令された八重山地方。竹富町の波照間島では28日正午前に最大瞬間風速57・5メートルを観測。同島の観測史上最大を更新した。

 同島でサトウキビを育てる波照間純一町議(65)は「今回は強い上に、長かった。去年は干ばつ、今年は何度も台風が来て、島の基幹産業であるキビ農業は厳しい状況だ」と肩を落とした。

 八重山署によると、石垣市宮良の国道390号沿いの街灯が倒壊の危険があったため、国道の通行を一時規制したが、午後7時までに規制を解除した。

 石垣市では最大27世帯、45人が市健康福祉センターに自主避難した。

 暴風警報が同日午前中に解除された宮古島市では通行止めだった伊良部、池間、来間の3大橋は午前11時に通行を再開。市役所も午後から通常業務を始めた。

 宮古島市は同日、農作物などの被害額(速報値)がサトウキビ557万9千円、オクラが168万7千円の合計726万7千円だったと発表。砂川一弘農林水産部長は「スプリンクラーのある農家などは早めの散水など対策をとってほしい」と話した。

 沖縄電力によると、28日午後11時50分現在、石垣市で1900戸、竹富町で100戸が停電している。