沖縄県名護市汀間区の汀間田でキュウリやゴーヤーを栽培する野原三喜郎さん(59)は戌(いぬ)年の農家。3年前、捨て犬だった6匹のうち3匹を引き取り、畑の番犬とした。琉球犬の毛並みに似たしま模様の雑種に「護佐丸」、小型犬は「金丸」と名付けた。「金丸は裏山でウリ坊(イノシシの子)を捕まえて来たこともある。とても勇敢だよ」と目を細める。

戌年の野原三喜郎さん、小さくてもたくましい金丸(右)とおとなしくてジンブン持ちの護佐丸=名護市汀間

 野原さんは20代で電気関係、30代は機械関係の仕事に就き、40代からは本格的に農業を営んできた。「人生計画的にやっている。農機具の修理は自分でできるようになった」。農業の良き相棒がこの2匹だ。

 いずれもオスで、護佐丸は体長約70センチ。金丸は体長約35センチ。

 汀間は、第二尚氏初代王の尚円王が20代のころ寄留した地とされている。護佐丸は後の中城按司。歴史上の人物が好きという野原さんは、犬に偉人の名前を付けた。

 「護佐丸はどんどん大きくなった。金丸は成長が止まった感じだが、金丸のほうが番犬に向いているので畑の入り口を担当させている。おととしの2月、畑の裏山でウリ坊を捕まえて来たときはびっくりした。ウリ坊は逃がした」と話す。

 護佐丸は甘えん坊で、野原さんの足元に尿をかけ、テリトリーの臭いをまいて独り占めしようとするとか。野原さんは「賢くてたくましい犬もいれば、おとなしいけどジンブン(知恵)のある犬もいる」と話し、愛犬と戯れた。(玉城学通信員)