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  • 米海兵隊のオスプレイが普天間飛行場に配備されてから3年が経過
  • 運用制限のある深夜と早朝の騒音回数は激増。運用は長時間化した
  • 「12機程度の県外配備」も進んでおらず、住民の負担感は増す一方

 【宜野湾】沖縄県民の多くが反発する中、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが米軍普天間飛行場に配備されてから1日で3年となる。従来のヘリと比べ深夜・早朝の運用が増える一方、県外への訓練移転や機体そのものの分散移転は進んでおらず、住民の負担感は増す一方だ。(前田高敬)

ヘリモードで宜野湾市上空を通過し、普天間飛行場に着陸するオスプレイ=2013年8月3日(本社チャーターヘリから伊禮健撮影)

 オスプレイは2012年10月に12機、13年9月には12機が追加配備され、現在24機が運用されている。

 琉球大学の渡嘉敷健准教授(環境工学・騒音)が飛行場に接する普天間第二小学校で行っている調査によると、配備が完了した13年度(4月~14年3月)に1万5109回だった航空機騒音発生回数は14年度(4月~15年1月)は1万2318回。期間の違いを考慮しても微減した。

 ただ午後7~10時に限ると、13年度が1675回に対し14年度は1753回。日米の騒音規制措置で運用が制限される午後10時~翌午前6時は同様に202回が335回に激増した。配備が始まった12年度(6月~13年3月)は88回だったことも考えると、オスプレイ配備により米軍の運用が長時間化したのが分かる。

 長時間運用により、本島北部や伊江島に点在する海兵隊の演習場周辺だけでなく中南部でも夜間の飛行が常態化している。渡嘉敷准教授は「以前は基地所在地だけの問題だった騒音が、オスプレイ配備で全県的問題になった」と話し、騒音規制の在り方を見直さない限り、住民の負担感は増すばかりだと指摘する。

 13年末以後、負担軽減策として浮上した「12機程度の県外配備」も進んでいない。むしろ今後、横田基地(東京)への米空軍仕様のオスプレイや陸上自衛隊が購入するオスプレイの佐賀空港配備実施で、「外来オスプレイ」によるさらなる負担増を懸念する声もある。

 宜野湾市に寄せられる騒音への苦情や事故への不安も29日現在で162件と前年度とほぼ同ペース。市の担当者は「市民の負担感は『高止まり』している」と対応に苦慮している。