【石川達也通信員】ブラジル沖縄県人会(島袋栄喜会長)主催の第11回ウチナー芝居がこのほど、沖縄県人会館で開催され、約800人が観劇した。「世界のウチナーンチュの日」が2016年制定されたことを記念して、日本から10人の演奏者や舞踊家が訪れ、祝賀公演を併せて行った。総勢200人の出演者が多彩な演目を披露し、5時間半に及ぶ公演は大盛況で幕を閉じた。

2、3世が熱演したウチナー芝居=沖縄県人会館

 第1部のビラカロン支部ウチナーグチ研究所による喜劇「じいちゃんばあちゃん」では、録音したウチナーグチのせりふに合わせて、演者が表情と身ぶりで演じた。舞台横のスクリーンにはポルトガル語訳が映し出された。

 演者の6人は全員2、3世。当初はせりふの理解に苦しんだが、半年間の練習の末、感情のこもった演技ができるようになったという。ウチナーグチによる掛け合いやユーモアな演技で会場の笑いを誘った。

 2部の祝賀公演では、沖縄空手、三線と太鼓のセッション、琉球舞踊、創作エイサーなどが次々と披露され、観客を引きつけた。

 最後は出演者総出のカチャーシー。エイサー太鼓が打ち鳴らされ、獅子舞2頭も躍り出た。観客も立ち上がって乱舞し、大団円を迎えた。

 祝賀公演の企画・演出を手掛けた平田大一さんは「お客さんのエネルギーに圧倒された。県民性というか国民性でしょうね」と笑顔で話した。

 公演の意義についても「世界中で多様なものを受け入れない風潮が強まっている。だからこそ沖縄文化の発信を通して、人と人をつなぐ懸け橋になりたい」と語った。

 ウチナー芝居を毎年見に来るという大城栄子さん(67)は「若い人がたくさん出演していて、2、3世がしっかりと文化を引き継いでいる。今後も続ければもっと盛り上がるはず」と感想を述べた。