最大瞬間風速81・1メートルの記録的暴風が襲った沖縄県与那国島。折れた電柱、屋根が飛ばされた家など一変した島では30日、住民や関係機関の職員らが復旧作業に追われた。一方、県は同日、全壊10戸を含め300戸を超す住宅に被害が出たことを受け、与那国町に災害救助法の適用を決定した。電話の不通、停電などライフラインの復旧のため、関係機関の職員らも続々と島に入った。

屋根が吹き飛び、半壊した住宅を見回る管理人の男性=30日、与那国町・比川地区

 与那国町を中心に先島諸島では30日も、一部で停電や電話がつながらない状態が続いている。

 沖縄電力によると、30日午後11時現在、与那国町内の200戸が停電中で、1日にも復旧の見込み。NTT西日本沖縄支店によると、電話とインターネット接続サービスで約千件(石垣市500件、与那国町400件、竹富町100件)の復旧が終わっておらず、作業を急いでいる。

 一方で与那国島発着の航空便は30日、全便が平常運航に戻った。

 沖縄電力はこれまでに職員24人を派遣。台風翌日の29日には自衛隊ヘリで11人を送り、折れた電柱や断線した電線の復旧作業に当たっている。NTT西日本も29日に自衛隊ヘリで8人を派遣。緊急性の高い所から復旧を急いでいるが、作業に時間がかかる見通し。

 沖縄気象台は高潮の調査や観測機の動作チェックなどのため職員3人を派遣。石垣島地方気象台の職員3人も30日に加わった。気象台は「被害状況が見えないため、多めに派遣した」と説明した。

 第11管区海上保安本部は30日、巡視船艇3隻、航空機2機を派遣。県警も本部や八重山署から警察官を派遣し、被害状況を確認している。