2018年(平成30年) 4月22日

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沖縄県の要請を無視… 米軍の不時着ヘリ、戻ったその日に飛行再開 本島広範囲で回転翼機が訓練

 沖縄県読谷(よみたん)村儀間の一般廃棄物最終処分場に8日不時着した米軍普天間飛行場所属のAH1Z攻撃ヘリは9日午前7時20分すぎ、自力で普天間に戻った後、午後2時すぎから7時までに少なくとも4回の飛行を繰り返した。この日、うるま市与那城伊計島に不時着したUH1Yヘリを含む普天間所属の全4種類の回転翼機は、沖縄本島北部を含む広い範囲で通常通りの訓練を強行。県や読谷村が原因究明までの飛行中止を強く求めたが、米軍は完全に無視した形で、県内では反発が広がっている。

普天間飛行場から再び飛行し名護市上空を飛ぶ、読谷村に8日不時着したAH1攻撃ヘリ=9日午後3時55分

普天間飛行場に着陸するオスプレイ=9日午後3時すぎ、宜野湾市

6日に伊計島へ不時着したUH1Yヘリの同型機も飛び回った=9日午後3時すぎ、宜野湾市・普天間飛行場

飛行訓練を実施するCH53E大型輸送ヘリ=9日午後2時すぎ、宜野湾市・普天間飛行場

普天間飛行場から再び飛行し名護市上空を飛ぶ、読谷村に8日不時着したAH1攻撃ヘリ=9日午後3時55分 普天間飛行場に着陸するオスプレイ=9日午後3時すぎ、宜野湾市 6日に伊計島へ不時着したUH1Yヘリの同型機も飛び回った=9日午後3時すぎ、宜野湾市・普天間飛行場 飛行訓練を実施するCH53E大型輸送ヘリ=9日午後2時すぎ、宜野湾市・普天間飛行場

◆防衛局は飛行停止求めず

 沖縄防衛局は「米軍において所要の点検整備を行い、飛行しているものと認識している」と容認しており、飛行停止を求める考えはないとした。

 富川盛武副知事は、事故後も変わらず米軍機が飛び続ける現状に「これが沖縄の実情だ。憤りを通り越して無力感しかない」と訴えた。県庁に外務、防衛両省の担当者を呼んで抗議し、同型機の飛行停止を要求した。10日に上京し、日米両政府に抗議する。

 村は原因究明までの普天間所属全機種の運用停止を防衛局に訴えた。処分場を管理する比謝川行政事務組合は、現場から約70メートル離れた管理棟に当時3人の職員がいたことを重視し「人命に関わる事故につながったかもしれない。許しがたい」と抗議した。

◆不時着した村の上空も飛行

 しかし米軍はこの日、県や村の抗議を全く意に介さない形で普天間所属機を飛行させた。不時着したUH1YとAH1Zの同型ヘリは午後0時20分ごろ、普天間を離陸した後、読谷村役場近くの上空をそろって通過する様子が村役場から目撃された。

 名護市辺野古のキャンプ・シュワブ周辺では午後3時前から2時間以上、UH1Yと8日に不時着したAH1が編隊で旋回訓練を続けた。CH53E大型輸送ヘリとオスプレイも訓練を繰り返した。

 米軍は不時着原因について「テールローターのギアボックスで微少な電気的事象を検知し、警告灯が点灯した」とし、ローター近くのセンサーを交換して安全に問題がないことを確認したと発表した。着陸場所に関しては「搭乗員はできるだけ建物や人から遠く離れた場所を選択した」と説明。実弾は積んでいなかったとした。

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