沖縄県農林水産部が1日に発表した台風21号による農林水産業の被害総額(速報第2報)は、第1報から約3千万円増えて1億3571万円となった。畜舎の破損や、調査中だった林業の被害が加わった。一部で調査中の項目があるため、被害額が増える可能性もある。

 畜産業は2600万円増の3360万円。石垣市や与那国町で畜舎の屋根が吹き飛ばされるなどの被害があった。

 調査中だった林業の被害は346万円。石垣市で防風林が破損した。

 地区別では宮古813万円。八重山が約2962万円増の1億2758万円で、うち与那国町が3599万円を占めている。

■台風被災者向け金融支援を要請

 台風21号で被災した与那国町に災害救助法が適用されたことを受け、沖縄総合事務局と日本銀行那覇支店は9月30日、県内の金融機関、証券会社、生損保会社に金融支援を実施するよう要請した。要請は9年ぶり。沖縄振興開発金融公庫と商工中金那覇支店は1日、要請を受けて相談窓口を拡充した。

 預金証書や通帳を紛失した場合でも本人確認ができれば払い戻しに応じるなど、被災者に配慮した対応を金融機関に求めている。

 証券会社には紛失した有価証券の再発行手続き、生損保会社へは迅速な保険金の支払いなどを要請した。

 沖縄公庫は台風21号の被災者向けの相談窓口を本店と八重山支店、宮古支店に開設していたが、全店に拡充。金利などが優遇される災害復旧貸し付けも始めた。商工中金那覇支店は特別相談窓口を開いた。