コインランドリー経営のランドリージロー(南風原町、森下洋次郎代表)は、布団洗いを売りに店舗を広げている。布団を洗う世帯が少ない点に着目。未開拓市場と位置づけ、手軽で高品質な洗い上がりを実現し、需要の取り込みを狙う。2016年6月の開業から、8店舗にまで拡大。20年までに沖縄県内100店の展開を目標に掲げる。森下代表は「コインランドリーのイメージを覆し、沖縄発で全国を目指したい」と意気込む。(政経部・照屋剛志)

布団洗い専用の洗濯乾燥機を紹介する森下代表=南風原町、フトン巻きのジロー津嘉山4号店

 森下代表は東京でITコンサル会社を経営。マーケティングの観点から、企業のホームページ閲覧数や、ネット通販の売り上げ拡大を支援している。「顧客目線で見れば、収入を伸ばせる」とコインランドリー業界への参入を決めた。

 コインランドリーは全国的に増加傾向にあるが、洗濯機を持ってない人や、衣類乾燥のみの利用がほとんどを占め、客層を広げられていないという。森下代表は、利用率は世帯の10%とみる。衣類だけでなく、多くの家庭で所有する布団の洗濯乾燥で、市場を拡大できると見込んだ。

 布団洗い専用の洗濯乾燥機を探し出し、洗浄水にはマイナスイオン水を取り入れるなど改善を重ねた。割高だが、無香料で洗浄力の高い洗剤も採用し、洗い上がりにこだわった。敷布団のシングルサイズ1枚だと1500円で、1時間で仕上がり、クリーニング店に比べ、価格と時間も抑えた。

 昨年4月に約1億円を投じ、全店に布団洗い専用の洗濯乾燥機45台を導入。店名も「フトン巻きのジロー」と布団洗いを前面に打ち出した。

 コインランドリーの需要は梅雨時や年末年始に急激に増加する一方、夏場は落ち込み、季節によって大きく変化するが、同社は変動が少ないという。森下代表は「布団洗いがまだ浸透していないため、売り上げ拡大の余地はまだある。季節変動ももっと抑えられ、安定収入も可能」と説明する。

 店内は照明を多く取り入れて明るくし、女性客でも気軽に利用できるようにするなど「フトン巻きのジロー」の販売スタイルを確立。今後はフランチャイズ展開で店舗数拡大を目指す。