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  • 那覇市は第一牧志公設市場のにぎわい広場への移転案を事実上撤回
  • 市場事業者が求めてきた現市場の長寿命化工事を候補案に追加する
  • 市は市場側に事前説明せず、移転案を表明。市場側が反発していた

 那覇市は5日、老朽化のため、再整備を予定している第一牧志公設市場について、建て替え候補地案として示していたにぎわい広場への移転案を「ゼロベースで見直したい」と事実上撤回する方針を示した。また、市場事業者らが求めてきた現市場の長寿命化工事についても、候補案に追加することを明らかにした。

 同日、那覇市中心商店街連合会など市場周辺の通り会ら16団体が「再整備案の絞り込み撤回」の陳情書を城間幹子市長宛てに提出。受け取った名嘉元裕経済観光部長が、ゼロベース見直しを明言した。名嘉元部長は「情報提供を事前にせず、説明不足だった」と謝罪。「対話を十分に交わし、活発な議論を経て方向を定め、一緒に取り組みたい」と話した。

 市の関係部長職で構成する市中心市街地活性化推進本部は8月末、同市場の建て替え候補地案を、にぎわい広場への移転案に絞り、9月の市議会9月定例会で表明。これに対し、市場側は移転案に反発し、同月に開かれた第一牧志公設市場組合の臨時総会では現市場を改修し、長寿命化する案を全会一致で可決していた。

 陳情書では、「臨時総会での説明や質疑を経て、中心商店街の各商店街および通り会に疑義の念が強まっている」と批判。那覇市長との面談や、絞り込み案の撤回、これまで提出した嘆願書などへの回答と情報共有などを求めている。

 同市場組合の粟国智光組合長は「合意形成のプロセスが見えず、今回の事態が起きた。速やかに推進本部を開催して見直し事項も含め、調整してほしい」と要望した。