戦後、沖縄県内の各分野で足跡を残し、女性活躍の道を開いた107人を紹介するパネル展「沖縄の今を築いた女性達」(おきなわ女性財団主催)が6日、那覇市の県立博物館・美術館で始まった。リレートークが開かれ、県内女性初の裁判官ら75~93歳の「パイオニア」5人が登壇。女性がさらに自立し社会貢献するようエールを送った。11日まで。

戦後の沖縄の女性たちが関わった人権・平和活動の取り組みや社会貢献などを語る(右から)仲井間文子さん、平田正代さん、安里和子さん、吉川文子さん、大城光代さん=6日午後、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館

 小学校長などを務め、教育界で活躍した吉川文子さん(93)は男性社会でけん引役となる苦労を振り返りながら「自分が正しいと思ったら、動じないこと」と自分を貫く大切さを語った。

 県内女性初の裁判官・弁護士である大城光代さん(82)は、DV被害者の法律相談などに当たった経験から、「一人で生きていける生活手段を持ってほしい」と呼び掛けた。

 沖縄の染織で洋服を仕立て新境地を開いたデザイナーの仲井間文子さん(80)は「すばらしい沖縄の工芸品を全国に知らせたい」と意欲を語った。

 県初の女性部長として福祉行政に携わった安里和子さん(78)は「手を差し伸べられるのを待っている人がいる」と、ボランティアなど社会貢献を呼び掛けた。

 無国籍児問題の解決に取り組んだ平田正代さん(75)は、国際結婚の問題に触れ「自助努力ではどうしようもない言葉や法律の壁がある。地域社会で考えていかなければ」と語った。

 うるま市から訪れた大学院生の池根奈菜子(30)は「男性社会の逆風の中、ここまでよく頑張ってこられたと思う。私たちももっと頑張らないと」と話した。

 パネル展は45年から、県女性総合センター設立の1996年までを3期間に分け、活躍した女性の功績を1人1枚ずつ、パネルで紹介している。無料。