【南城】南城市のイメージキャラクター「なんじぃ」の縫いぐるみや、包装紙に描いた菓子といった商品の売り上げが約2年間で2532万円に上っている。市内の観光地に販売店があり、「癒やしキャラ」として幅広い世代が買い求めるためだ。日本ご当地キャラクター協会(本部・彦根市)は、「全国的に見ても売上額はすごい数字。地元を盛り上げようという企業と、商品デザインを管理する市観光協会の連携が成功したのでは」と推測する。(又吉健次)

なんじぃのLINEスタンプの一例

菓子やシール、縫いぐるみと幅広い「なんじぃ」関連商品。南城市地域物産館では70商品を扱う

なんじぃのLINEスタンプの一例 菓子やシール、縫いぐるみと幅広い「なんじぃ」関連商品。南城市地域物産館では70商品を扱う

 市観光協会が運営する市地域物産館では70の関連商品などを扱い、年間8万人が訪れる。2013年11月に開館。同館での今年9月までの売上額1位はミルクタルトの615万円で、全売上額に占める割合は24・3%。2位サブレは242万円の9・6%、3位ストラップは132万円の5・2%と続く。

 「なんじぃ」お披露目は11年10月。市観光協会は、「物産館のオープン前後から業者が動き始めた」といい、売り場ができたことで商品展開に広がりが出たと振り返る。協会も業者に声掛けするなど、種類拡大に力を入れてきた。

 物産館に勤める販売員らの印象では、買い物客の9割は県外や海外。しかし、「なんじぃ」関連商品を買う人の約半分は県民とみている。買い物客とのやりとりで、キャラクターへの愛着を感じることが多いといい、観光客でも幼稚園からお年寄りまで幅広い世代に好まれているという。

 物産館の新里善仁さん(39)は、「なんじぃのデザインだからこそ買う人が多いのでは。地域に根差し、地域外の人にも支えられている」という。グッズを買いに来た八重瀬町立白川小4年の外間光桜(みお)さんは「変な顔をしているけど好き。ハートのひげがかわいい」、母親の友紀さん(40)は「こんなに商品があるなんて」と驚いていた。

 南部のある観光協会職員は、「他自治体も含めキャラを商品化していても、種類は少ない。南城市は熱心に取り組んでいる」という。市観光協会は、商品の種類を増やして市内企業の発展や市のPRにつなげたいと話している。