【森田のりえ通信員】2016年に琉球大学岸本基金を創設した、ロサンゼルス郊外パロスバーデス市在住の岸本正之さん=名護市出身=がこのほど、「地球政府、地球市民教育の義務化」と題する本を出版した。岸本さんがライフワークとする本の出版は今回で3冊目。毎年1冊ずつ書く予定だという。出版による収益は全額、慈善事業に寄付される。

3冊目の本を出版した岸本正之さん(左)と妻の多摩子さん

 故郷を離れ、財を成した人が祖国に寄付をすることを「ディアス・フィランソロピー」という。国立民族学博物館の出口正之教授によると、岸本さんは日本における先駆者である。

 岸本さんは1957年に琉球大英文科を卒業後、フルブライト留学生として米国に留学。日本航空に25年勤めた。

 教育の大切さを説き、岸本奨学金制度を設立。若いうちに広い世界を見て視野を広げれば、将来に多くの選択肢があり、思考力を養うことができるとし、将来のリーダー育成を願い、沖縄の高校生や東日本大震災後の東北の高校生を短期研修で米国で招待している。

 また、発展途上国への食料支援や環境保全活動にも取り組んでいる。支える妻・多摩子さんとの二人三脚の活動は、今では世界規模に広がっている。