「台所から政治を変える」をキャッチフレーズに、2007年4月に参院補選で初当選、2期目途中で閣僚の座を射止めた。日本語学校副理事長などを経て、04年に民主党公認として那覇市議補選で初当選し、政治の世界へ。参院補選で当選後に自民党入りした異色の経歴だ。

島尻安伊子氏

 4人の子育ての経験から、妻、母、働く女性の目線での政治を基本に据える。党では女性局長、沖縄振興調査会事務局長を務めて存在感を示し、消費者政策にも明るい。野党時代には仲井真弘多県政と連携し、一括交付金の創設を盛り込んだ改正沖縄振興特別措置法や駐留軍用地跡地法の成立に奔走。第2次安倍内閣の発足時には内閣兼復興政務官を務めて、頭角を現した。14年9月からは参院環境委員長に就任。ことし3月末の米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区の返還と改正跡地法の成立に尽力した。沖縄の基地負担軽減担当を兼務する菅義偉官房長官の信頼が厚い。

 米軍普天間飛行場の返還問題では、10年の自らの選挙で「県外移設」を訴えたが、政務官就任後に「辺野古容認」を表明。当時、「県外移設」を掲げていた自民党県連の「辺野古容認」シフトの先導役となった。ことし4月の県連会長就任時には、名護市辺野古の新基地建設に反対する市民運動を「責任のない市民運動」と発言し、物議を醸した。

 島尻安伊子氏(しまじり・あいこ) 1965年3月生まれ。仙台市出身。上智大文学部卒。専門学校副理事長などを経て、2004年に那覇市議補選に民主党公認で初当選。05年7月の同市議選で再選後に離党。07年4月の参院補選に自民、公明の推薦を受け、無所属で立候補して初当選。同年8月に自民党入り。現在2期目。第2次安倍内閣発足時に内閣兼復興政務官を務めた。14年から参院環境委員長。ことし4月から自民党県連会長。夫・昇さんとの間に3男1女。