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南国の氷上、熱き指導 アイスホッケー元五輪選手の三沢悟監督 経験生かし成年男子率いる

2018年1月21日 07:22

 南国沖縄でアイスホッケーが着実に強くなっている。北海道出身で冬季オリンピック出場経験者の三沢悟さん(64)が沖縄に移住し、子どもから大人まで指導を始めて3年半。国体の成年男子監督として、2016年1月に沖縄を初勝利に導き、同12月の九州ブロック大会で強豪の福岡を破って初優勝を遂げた。165センチの小柄な体で世界最高峰の舞台で戦った指揮官が、27日に開幕する国体で沖縄を引っ張る。(當山学)

アイスホッケー国体成年男子を指導する三沢悟監督(左)=11日午後、南風原町・スポーツワールドサザンヒルアイスアリーナ(喜屋武綾菜撮影)

厳しい練習の合間に選手と笑顔で会話する三沢悟監督(中央)

アイスホッケー国体成年男子を指導する三沢悟監督(左)=11日午後、南風原町・スポーツワールドサザンヒルアイスアリーナ(喜屋武綾菜撮影) 厳しい練習の合間に選手と笑顔で会話する三沢悟監督(中央)

 地元に社会人チームがある釧路市に生まれ「庭に水をまいておけば氷が張る」環境で育った。スピードスケートから始め、中学2年でアイスホッケーと出合った。1980年のレークプラシッド冬季オリンピックにフォワードとして出場し、フィンランド戦で得点を挙げた。兄の実さん(68)も、キーパーで3度の五輪出場を果たした名選手だ。

 第一線を退いてからも、50歳以上が参加するオールドタイマー国際親善大会に出場するなど現役を続ける。

 2013年に所属していた東京のチームで沖縄に遠征した際、後に妻となる女性と知り合い、移住することになった。アイスホッケーの実績が県連盟に伝わって指導者として迎えられ、現在は理事会顧問と県代表総監督を務めている。

 沖縄の選手を最初に見た印象は「滑りやパックコントロール、全ての面で、できていない」だった。

 「スキルの高い選手はいるけど、チームとしてバラバラでまとまりがなかった。県外大会でも、試合に勝つと言うより観光旅行」という状況から、現在も成年男子代表の新里大、西田健人、大城麻里央、レッドベター・タクミの4人を中心に鍛え上げた。

 当初は攻撃中心に指導していたが、「2年目でやっとチームらしくなってきた」ころから守備重視のチームづくりに変えて、さらなるレベルアップを図っている。

 国体で成年男子は1回戦で京都と対戦し、勝てば九州のライバル福岡と大阪の勝者と当たる。それを乗り切れば、悲願の8強入りだ。本土から仕事で沖縄に来て代表になった経験者もおり「相手は強いけど勝機はある」と教え子たちの力を信じている。

 「スピードや展開の早さ、当たりの激しさは、見ている人も楽しいと思う。自分でも楽しんでいます」とアイスホッケーの魅力を語る。今回の国体では、総監督を務める少年男子は出場できないが「まずは毎年のように出場権を得るようになって、沖縄でもアイスホッケーをやっていることを県民に知ってほしい」と沖縄でアイスホッケーが花開く日を夢見ている。

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