国内で初開催となる米ハーバード大学医学校の臨床研究プログラムのワークショップが13~16日の日程で、恩納村の沖縄科学技術大学院大学(OIST)であった。世界的な権威と人気がある講義を、国内外の医師や学者、医療関係者ら52人が受講した。会場には聴講生を含め85人が集まった。

ハーバード大学医学校の臨床研究プログラムの講義を受ける受講生ら=16日、恩納村の沖縄科学技術大学院大学

18・19年度もOIST開催

 同プログラムは、医療現場から得られるデータを基にした研究方法をはじめ、臨床統計学の基礎、論文の書き方、プレゼン方法などを英語で学べる半年間の初期コース。ワークショップ以外はオンラインでの受講が中心になる。今回は、同学校とハーバード大学公衆衛生大学院から講師4人と事務局長が来県。県内18人を含む国内の受講生のほか、中国や台湾、米国、オーストラリアなど8カ国から約10人が受講した。

 7月にも4日間のワークショップをOISTで開く。同コースを終了すれば、専門性を高める上級コースの受講が可能になる。初期コースは2014年以降、ドバイで毎年開催され、1年コースはこれまでロンドンやポルトガル、中国で開催されてきた。

 同学校卒後教育プログラムディレクターのケネス・クリストファー氏は沖縄開催に関し「近隣国・地域からの参加者にとって利便性が高く、OISTの施設や環境はプログラムを実施する上で非常に高い基準を満たしている。受講生のレベルも高い。沖縄の病院や大学、日本全体の医療組織との連携を広げたい」と意義を語った。18年度と19年度もOISTで初期コースを開催すると明言し、さらに1年コースの実施が可能か検討する考えを示した。

 同プログラムを誘致したNPO法人沖縄アジア臨床研究連携の井関邦敏理事長は「継続的に開催できれば、人や情報が沖縄に集まり、交流が盛んになる。臨床を学ぶ若い世代にとてもいい刺激になる」と話した。