9秒でまるわかり!

  • 八重山地区の市民団体が中学公民教科書の採択やり直しを要求した
  • 選定の議事録を検証「ナショナリズムにこだわった浅い審議」と批判
  • 石垣市は「法令や文科省の通知文を研究し、採択した」と述べた

 【八重山】石垣市と与那国町が来年度に使用する中学公民教科書に、保守色の強い育鵬社版を採択したことを受け、「子どもと教科書を考える八重山地区住民の会」は9日、市教育委員会を訪ね、選定と採択のやり直しを求めた。

 同会は教科書を選定した八重山採択地区協議会の議事録を情報公開請求で入手し、選定過程を検証。

 住民の会は(1)委員に現場教員がおらず、透明性と公平性を欠く(2)調査報告書のプラス点だけを報告させ、恣意(しい)的に選定(3)ナショナリズムにこだわった浅薄な審議で、表面的な議論だった(4)非公開の選定で委員の責任が不明確-の4点を問題点として、選定と採択のやり直しを求めた。

 同会の江川三津恵共同代表は「育鵬社は平和主義や憲法を否定し、人権を軽視する。市民の懸念に答える深い議論がなされておらず、やり直してほしい」と要請した。

 石垣朝子教育長は不在で、対応した成底啓昌教育部長は「法令や文科省の通知文を研究し、採択した。要請は教育長に伝えたい」と述べるにとどめた。