【福田恵子通信員】ロサンゼルス近郊ガーデナ市在住の比嘉朝儀さん(74)が、日本と海外各国との親善に努めた個人や団体を対象に贈られる「外務大臣表彰」を受けた。2015年度は、116人の個人と39の団体が表彰され、うち海外在住の個人は94人だった。

比嘉朝儀さん

 そのうちの一人に選ばれた比嘉さんは、1940年中頭郡中城村生まれ。普天間高校卒業後の60年に渡米し、以後食品関係の企業に勤務の傍ら、ロサンゼルス市内の日本語学校の理事長として日本語教育の普及に努めたほか、北米沖縄県人会の会長も2002年から5年間務めた。

 さらに、ロサンゼルスの日本語ラジオ局で沖縄をテーマにした番組を担当、若い世代やアメリカ人を相手に沖縄文化を継承するため、県人会にうちなーぐち教室を開設した功労者でもある。

 東日本大震災の直後には、当時、南カリフォルニアの県人会長を取りまとめる協議会の会長を務めていた比嘉さんは、ロサンゼルスの日系社会の先頭に立って義援金集めにも奔走した。

 このような功績が認められた比嘉さんに、在ロサンゼルス日本国総領事から表彰状が渡される伝達式が9月25日、ロサンゼルス市内の総領事公邸で40人ほどのゲストを集めて開催された。

 式では堀之内秀久総領事が「日米間の相互理解と友好親善に貢献された」とあいさつ。伝達式後に振る舞われた軽食メニューには、公邸のシェフが手作りしたサーターアンダギーとちんすこうが登場。比嘉さんをはじめ、沖縄県人会から出席したゲストはその本格的な味と総領事の心のこもったもてなしに「感激した」と話した。

 比嘉さんは「日系社会のため、そして沖縄県系のコミュニティーのために、可能な限り現役として奉仕活動に取り組んでいきたい」と抱負を語った。